楽に断酒しましょう!💖

断酒していく自分の姿や、その時々の思いを記録していきます。皆さんのご意見いただけたら嬉しいです。

断酒61日目 入院中のこと⑤

ここの所寒さが厳しくなってきましたね。

今日は久しぶりに入院中に出会った人の話をします。

その人は初めて二階病棟に移った時すぐに目に入った人でした。
前に書いた通り、アル中患者以外に純粋に精神の人が少しいました。
その人の事を精神の人かと思いました。さらに身体が不自由のようで、普通に歩く事ができず、話すこともままならないという人でした。

実は、我々アル中の仲間でした。

しかも30代の青年でした。

どっからどう見ても身体障害者でした。
口も普通に喋る事が出来ない青年でした。

母親と同居していて、理由は聞いていないので分かりませんが、酷い酒飲みになり、ここに緊急入院してきたと言う事でした。

病院に担ぎ込まれた時は身体が全く動かない状態だったそうです。口もきけず歩くこともできない。

アルコールで小脳がやられたためでした。
アルコールは血液を通して全身を巡ります。
結果、全身に影響が出ます。
その中で一番怖いのが脳への影響です。
アルコール性痴呆症。
30代でもなります。元には戻りません。
ウェリッケ・コルサコフ症候群などあります。

その青年は運動を司る小脳がやられました。
その為、歩くことも話すことも出来なくなっていたのです。

私が出会った時はリハビリの成果か、不自由ながらも自力で歩けるようになっていました。
口も何度もどもりながらも話せました。

「松葉杖が取れて良かったわね」とナースが言っていたのを覚えています。
その時彼は入院2ヶ月目だということでした。
2ヶ月かけてリハビリしてやっと歩けるようになった。って、何????
これ、アル中???

頭の中が「?」でいっぱいになりました。

アル中の成れの果て。
1歩間違えば自分もああなっていたのかと恐怖を覚えました。

彼は学生時代、野球をやっていたそうです。
社会人としても、普通に働いていたそうです。
それが・・・
アルコールのために・・・

話すと真面目で、優しく、一本気のある好青年でした。
人から言われなくてもテーブルを拭いたり、精神のお爺さんお世話をしたりする姿をよくみました。
アルコールさえ無ければ、彼は好青年としてモテたことでしょう。

私より少し先に、二階病棟から別の病棟へ移って行きました。

健常者として生きて行くことはもう無理でしょう。

今、彼はどうしているか。
気になります。


AA Onedayメダル
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